2024年01月号 第104話 開業と子育て

2023年6月に栗東市小柿に開業いたしました、草津栗東みらい内科クリニックの梅谷と申します。開業して早くも半年が過ぎましたが、この半年はあっという間に駆け抜けたように感じます。オペレーションを一つ一つしっかり確認して固めながら、一人ひとりの患者さんに真摯に向き合うようにこころがけてきましたが、おかげさまで多くの患者さんに来ていただけるクリニックになってきたと思います。

草津栗東みらい内科クリニックの名前の由来ですが、草津市と栗東市のちょうど境目で開業することになったとき、「草津」市と「栗東」市の「みらい」に貢献したいとの思いで、このクリニック名を付けました。私はこれまで10年以上呼吸器内科医として京都や大阪の急性期医療に携わるなかで、どちらかというと若い元気な方よりは高齢者の重症な方を診ることが多かったのですが、これからは現役世代の方が健康を保ちながら長く生き生きと過ごしていけるようにサポートするような医療を実現したいとの思いから開業することになりました。

このように、医療を通して「みらい」に貢献したいと思うようになったのは、子どもの存在が大きいと感じています。私は四人の子供(娘二人、息子二人)の父でもあります。少子高齢化社会が進むなかでも、子どもたちが社会に出たときに元気で活躍できるような社会であってほしいなと願うようになりました。どちらかというと現代の医療は高齢者中心になっており、医療が社会の負担になっているのではないかという論調が増えてきているのを感じています。そんな中でも現役世代の方に求められる医療をしっかり提供することが当院のミッションであると考えています。

仕事や子育てで忙しい方でも待ち時間少なく受診しやすいように予約システムを導入する、仕事帰りでも受診しやすいように診療時間を設定する、発熱患者は断らずに受け入れる、などの施策が少しずつ認知されてきているように感じます。現役世代の健康に多大な影響を及ぼしている、睡眠時無呼吸症候群にしっかり力をいれて取り組んでいくことも大きな課題です。また、現役世代の方々が生き生きと活躍するためには、お年寄りの方も長く元気でいられることがとても重要です。健康寿命が伸びるように高齢者をサポートすることも当院の役割の一つであると考えています。
クリニックの運営には全力で取り組んでおりますが、その反面、子どもたちと過ごす時間が減ってしまうジレンマがあります。現状では、子育ては妻に頼りっきりになっています…申し訳ない…。経営が安定してくれば、少し休みをつくって子どもと思いっきり遊ぶ時間をとれるようにしたいです。

梅谷 俊介(草津栗東みらい内科クリニック)