2023年10月号 第101話 猛暑と海上釣り堀

2023年5月に南草津で泌尿器科クリニックを開院し5ヶ月が経過いたしました。本当にこれまでとは違った苦労も多く、バタバタとしておりますが充実感はあります。色々と諸先輩方のご助言をいただきながらなんとかかんとか、という状況ですが心折れず頑張っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

無趣味、というワードがピッタリくる私でしたがこの数年釣りにハマっており、月1−2回は海上釣り堀に行っています。1ヶ月以上間が開くことはほぼありません。たまに中学生の次女が付き合ってくれ、あまり会話がなくなってきておりましたので良いコミュニケーションツールとしても活用しています。月に1−2回、ですので当然季節は問いません。また海上の筏の上で釣りをしますし、ホーム釣り堀は地続きなのでほとんど天候に左右されません。と言いますか、どんな天気だろうが決行される、ということになります。文字通り雨の日も風の日も、で雪の日もありました。スキーウェアでおじさんたちが釣りに勤しむ姿は神々しくさえあります。

今更言うまでもなくありませんが2023年夏は記録的猛暑であり、まさに命懸けでの釣行がありました。ちょうど正午頃でしょうか、意識朦朧とはこのことかと感じた瞬間があり、さすがにこれはまずいと感じ釣りを中止、できる限りの対応をしてなんとかことなきを得ました。学生時代は炎天下でも楕円球を追い回しておりましたので体力には多少自信がありますが、加齢と温暖化のダブルパンチでこれまで感じたことのない感覚を経験いたしました。

それからしばらくしてクリニックで患者様とお話ししておりますと、同じくらいの頻度で海上釣り堀に行かれる方がおられました。以前からfollowさせていただいている方なのですが、予約日に来られずしばらく経ってから受診されましたのでお話を伺いますと「三重の海上釣り堀によく行くのだが、先日熱中症で搬送され入院していたため前回予約日に受診できなかった」とのことでした。それから大いに話は盛り上がり(待合の患者数も少なかったですので 苦笑)本当にお互い気をつけましょうね、とお伝えしました。この話を次の釣行でしていると釣り友は御尊父がゴルフ場で熱中症、痙攣で搬送されたとのこと。趣味にも大いに危険が潜んでいる昨今、皆様くれぐれもご自愛ください。

富田 圭司(とみた腎泌尿器科クリニック)