2015年07月号 第4話 1秒の言葉
かかりつけ医として外来診療行う毎日です。ある日いつもの患者さんが来られて、
「1秒の言葉」をご存知でしょうか?と質問されました。
知りませんでしたので「知りません」と答えると、1枚のコピー用紙を見せてくださいました。
それは 小泉吉宏さんの詩でした。非常に感銘・感動しましたので、これを紹介したいと思います。
「はじめまして」
この1秒ほどの短い言葉に、
一生のときめきを感じることがある。
「ありがとう」
この1秒ほどの短い言葉に、
人のやさしさを知ることがある。
「がんばって」
この1秒ほどの短い言葉で、
勇気がよみがえってくることがある。
「おめでとう」
この1秒ほどの短い言葉で、
幸せにふれることがある。
「ごめんなさい」
この1秒ほどの短い言葉に、
人の弱さを見ることがある。
「さようなら」
この1秒ほどの短い言葉が、
一生の別れになることがある。
1秒に喜び、1秒に泣く。
一生懸命、1秒。
人は生きる。
たった1秒なのに、言葉にするとしないでは大いに違います。
皆様も、是非自分で感じた1秒の言葉をいろいろの状況で発してみてはいかがでしょうか?
きっとその場を和ませると思います。
しかし、状況によっては不幸な1秒もあるかもしれませんのでご用心。
草津栗東医師会 理事 大西 淳夫(大西医院)