2020年12月号 第69話 コロナ禍の中思うこと
毎日朝から晩までコロナコロナと報道され、うんざりな日々が続く今日この頃です。昨年末まで見られていたインフルエンザの流行も年明けとともにほとんど見られなくなり、今年はいい年の始まりだと思っていたのに思わぬ新型コロナウイルスの流行が始まり、最悪の1年のスタートとなりました。
私の所属する主要学会もことごとく中止となり、夏にはオンラインでの開催などが行われました。オンラインの開催はいいように思えますが、オンライン期間が短いと逃してしまい今年の専門医単位にも影響することになります。学会もやはり現場で講演を拝聴するのとオンラインでは何となく緊張感がない(私だけかもしれませんが)感じがしました。
また、学会開催地を訪れることはちょっとした小旅行にもなり、日々の診療の疲れを癒やしてくれていたのですが、今年は新幹線にも一度も乗らず、電車に乗る機会もかなり減りました。また、趣味のゴルフも外でのことだから大丈夫とは思うものの食事時や入浴などは結構密になる気がして医療者という立場を考えると友人らとのゴルフやメンバーコースの月例にゴルフ場でコロナ感染してしまうと患者様やスタッフに迷惑をかけるんじゃないかと参加しづらくなっています。
ゴルフには家族のみでスループレーやお風呂スルーなどにしてできるだけ他人と接触を避けるようにして数ラウンド参加しただけでした(8月の医師会コンペは私のホームコースだったので参加しましたが)。
飲食店も時短や休業要請で苦労されているのを知り合いのお店で目の当たりにして大変さをしみじみ感じました。そんな中、知り合いの飲食店の皆さんが感染対策をしながらいろいろ工夫して頑張っておられる姿は頭が下がるばかりです。みんな頑張っている中、少し収まりかけていたコロナ感染でしたが、国の政策のGO TO キャンペーンが始まり、第2波、第3波と感染拡大が起こってきました。これでまた、いろいろな自粛政策が再開され、大変な日々が始まります。接待や忘年会など集団での宴会を自粛するだけでも効果があるとは思うのですが、世の中にはどうしてもそういう飲み会をやめられない輩がいて抑えきれないのかもとしれないと思う次第です。
小児科医の立場としては、小児には感染者が少ないこと重症者がほとんど見られないことを考えると新型コロナも小児にとってはインフルエンザや感冒と同じではないかと思っています。ある専門家が新型コロナは大人から子どもに広がることはあっても子どもから大人への感染は起こりにくいとも言っていました。
これはインフルエンザとは逆のパターンで学級閉鎖や休校で感染拡大を抑えるという意味ではあまり有効といえないとのことでした。学校も普通通りに続けても問題がないようです。老人や持病のある人にとっては脅威である新型コロナですが、子どもにとっては普通の風邪なのです。周囲の人たちの感染対策も重要ですが、老人や持病も持つ家族を持っている人や持病を持つ本人が注意して生活することが一番大事ではないかと思います。私的には早く普通の風邪感染症として取り扱わせてほしいと思っています。
話は変わりますが、こんなコロナ禍の中ですが、リモート飲み会なるものが行われるようになりました。おかげで仙台にいる長男夫婦や神奈川にいる次男とリモート飲み会をすることができ、移動できない中元気な顔を見られるのは嬉しいことではありました。
なんかとりとめもなく書き綴りましたが、想いがまとまらず支離滅裂の文章になりましたがお許しください。
皆さん早くポストコロナを迎えられるよう頑張っていきましょう。
橋本 和廣(はしもと赤ちゃんキッズクリニック)