2020年09月号 第66話 コロナ禍で始めたこと
コロナ感染の広がりにより行動を制限せざるを得ない状況が続いています。私も3月より1度も飲みに出かけていないし、ゴルフにも行っていないし、電車にも乗らず、滋賀県内から出ていません。元々出不精ですがこれだけ長期に活動が制限されると気が滅入ります。
10年以上続けているスポーツジムにも行っていません。運動不足解消のため家で腕立てやランニング等は行っているものの何か物足りなく感じていたところ量販店の広告に懸垂マシーン(いわゆるぶら下がり健康器)が載っていました。
懸垂は自重トレーニング(おもりなど使わず自らの体重のみの負荷で行うトレーニング)の中でも最強と言われるほど強度の強いものであり多くの筋肉(広背筋、僧帽筋、大円筋、上腕二頭筋、腹筋等)に効くトレーニングです。私の通っているジムに懸垂器具はなく長らく懸垂をしていなかったので懸垂をトレーニングに取り入れようと思い販売日翌日(限定10台)に買いに行きましたがなんと残り1台だけでした。コロナ禍で運動不足の人がいるためよく売れていると思われました。何とか入手できた残り1台を購入し家に持ち帰りました。
懸垂マシーンは高さが2m以上もありかなり場所をとるものですが我が家の玄関の横に広めのクローゼット(物置)があり娘の遊具やゴルフバック等を整理し何とか設置場所を確保しました。そしていよいよ懸垂をしてみたのですが勢いをつけて1回するのが限界でした。高校時代のスポーツテスト(今はないと思いますが皆さんご存じですか)では懸垂を20回したことがある私にとってはなんともみじめな結果でした。体重が当時より10数キロ増えているとはいえジムにも行っていたので筋力に自信はあったのですが・・・。
この日から懸垂を10回できるように目標を立てました。ネットに懸垂ができるようになるサイトが結構ありそれらを参考にしました。懸垂ができない主な理由 ①体重が重すぎる②筋力が足りない ということでしたが私は標準体重なので②を克服することにしました。練習法としてまずぶら下がることから始めました。最初は手が痛く最初は10秒ほどしかぶら下がれなかったのですが30秒以上できるようになりました。次にネガティブ懸垂という練習法を行いました。台を使い顎をバーの上まで上げゆっくりと降ろしていくというトレーニングです。これも初めは数回しかできませんでしたが10回以上できるようになりました。
そして現在、トレーニングは約1月半続けていますが懸垂を4回できるようになりました。10回には程遠いですが筋力が付いていることを実感できています。コロナ禍で大変な状況ですがこういう時だからこそ皆さんも身近にできることに挑戦してみてはいかかでしょうか。
関川 修司(せきがわ内科クリニック)