2018年12月号 第45話 ゴルフを真面目にする会

平成15年9月に近江草津徳洲会病院は開院し、私が草津栗東医師会に入会後、はや15年が経ちました。医師としての半分近くを、こちらで働いたことになります。着任当初はまだまだ、放射線科医(画像診断医)の 認知度も低く、呼吸器疾患であれば、呼吸器科へ紹介しCTなど撮影する。腹部疾患であれば 消化器内科へ紹介し腹部CT/MR検査を施行する先生が数多くおられました。昨今は、直接放射線科に CT/MR検査を依頼され、画像診断結果を、日常診療に取り入れられる先生が増えてきました。いわゆる、病診連携・高額医療機器の共同利用です。CTやMRIを中心に時には上下部消化管内視鏡・超音波検査、PET/CT なども利用可能です。

さて、京滋の放射線科医・診療放射線技師を中心に医療に関係のある者たちが集まり、昭和47年より毎年8月下旬に2日間で3Rのゴルフコンペを、開催しております。私も 昭和63年より参加させていただき、平成26年より2代目会長を務めております。初代会長は草津在住の坂本力先生です。先生は、どなたとも気さくに話されるお人柄から、どんどん仲間が増え、昭和50~60年代には8組を超える大きなコンペでした。表題にも記載している通り、まじめにゴルフを楽しむ会です。ゴルフは、スコアですが スコアよりマナーという合言葉のもと、移動はすばやく、クラブは数本必ず持ち、素振りは3回まででした。今から考えますと、当時乗用カートなどない時代に、4人組で2時間15分程度でラウンドしていたと考えると、よほど早くプレーしていたと思われます。どうして、そんなに詳しく覚えているかと言いますと、OB、3パット、2時間30分越えのラウンドなど沢山の罰金があったからです。もちろんそういった罰金は、アルコールという液体となって皆の胃の中に消えていくのです。

ゴルフを真面目にする会

その後平成時代も進み、時の流れでしょうか若い世代がゴルフをあまりしなくなってきました。従って会員の高齢化が進み、真面目にする会は、2組になってしまうこともありました。そんな折私2代目会長に推薦され?就任しました。開催日を従来の日・月・火から、土・日に変更、2日で3Rを2Rへ縮小など、徐々により参加しやすい形に変更しています。結果4~5組に回復、現在に至っております。ただこれらの方策も、高齢者対策と言われても、否定できない方法で、若年層を取り込む本質的な改革とは言えません。我々の時代は、先輩先生のお誘いは絶対で、よほどの理由がない限り断ることは不可能でした。一方最近の若年世代は平気で断りますし、あまり言いすぎると「○○ハラ」とか言われ、こっちが気を使わなければなりません。以前は、可愛い女性を仲間に入れ若い男をおびき寄せるといった方法もありましたが、今では通用しません。

ゴルフを真面目にする会

ゴルフを真面目にする会は本年で45年を迎えました。継続は力なりです。来年よりは、新元号での初開催です。ぜひ我と思わん、医療に関係のある若者の参集を待っています。

永田 保(近江草津徳洲会病院)