2021年08月号　第77話　ロードバイクと私

ロードバイクとの出会い

私がロードバイクに出会ったのはもともと15年前、独身時代、小遣いに余裕があった頃に、なんとなく7万円のロードバイクを買ったことが切っ掛けです。長浜赤十字病院に勤務していた頃で、自然豊かな湖北の土地をふらふらと気分転換に走っていました。
30代後半になると、なぜか食べる量は変わっていないのになぜか体重は増加してきて、おなかは膨らんできまして、どうにかしないといけなくなりました。カロリー消費に自転車がいいと聞いて、滋賀医大までの自転車通勤を始めました。

思い出の場所

ロードバイクでの走り方には、勾配のきつい峠にチャレンジするヒルクライムと100Km以上の長い距離を走るロングライドがあります。滋賀県はビワイチといって、自転車で全周約200Kmの琵琶湖を一周するのが人気となっています。開業前に、友人達と一緒にビワイチに初チャレンジして、1泊2日でなんとか達成できました。しんどい思いをした後の達成感はとても心地よいものでした。

それからは、達成感を求め、ヒルクライムにはまっています。つらいけど頑張ってこいでいるとだんだん気持ちよくなってきます。ランナーズハイの状態になってくるのでしょうか？県内では金勝山、永源寺、長命寺、岩間寺といった自宅からアクセスしやすいところは何度も走りに行っております。中でも良く行くのは金勝山です。頂上に馬頭観音堂があり、登り切ると琵琶湖越しに雄大な比良山系が観察できる景色は最高ですし、適度なアップダウンと森林に囲まれた舗装道路は走りやすく何度行っても飽きません。直近では、ヒルクライムとロングライドをかねて、福井県の水晶浜まで往復210Km走行してきました。琵琶湖から、山岳地帯を抜けて、日本海にたどり着きます。

最近は、タイムにもこだわり、自宅にトレーニング用のローラー台を設置し、コツコツ下半身の筋力強化を行っています。琵琶湖一周も半日あれば達成できるようになりました。

自転車の魅力

自転車にはタイムアタックなど協議的要素以外にもいろんな楽しみ方があります。例えば、サイクリングの計画をその土地の景色や名物などを想像しながら立てるのですが、童心に返って遠足の準備をしているみたいでワクワクしますし、他にも綺麗な小川や花の香り、お洒落な店や面白い看板など、おそらく車だったら見逃していたであろう新発見があったりするのでとても楽しいです。

小河　孝夫（おがわ耳鼻咽喉科医院）